■ 春爛漫♪花咲くヨーロッパ紀行 ■   |                 9  Photo |TOP|HOME|

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フランス
〜パリ散策〜

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7日目:2010年5月21日(金)

■ 郵便局で悪戦苦闘

 今日は帰国する日だ。とはいえ、飛行機は夜出発ということで、ほぼ丸一日遊べる計算。
 もともと、パガテル公園にバラを見に行こう!って言っていたのだけど、やっぱり、まだバラにはちょっと早い感じだったので、バラは諦めて、朝はちょっとゆっくり目に。セーヌ川クルーズに向かうことにした。
 まずコリッシモを抱えて、郵便局に向かう。郵便局に到着すると、結構人がいて、並んで待つ。ようやく順番がきたので、窓口の女性に出すと、送付状をチェックしてくれる。「送付元はフランスの住所! ホテルの住所にしなさい! ここの記述が間違っている!」と注意を受ける。書き直して提出するが「ここがおかしい!」と何度も注意され、書き直し、最終的には女性の前で言われた通りに書いて、ようやく完成。結構大変。私の箱は重さが3kgくらいだった。
 友人はもっと大変で、重さが相当OVERしていて、中身を出しては計って…の繰り返し。ジャムとかを入れてたため、重くなっていたらしい。調整して、なんとか5kg以内に収めると、女性からOKが出た。
 こういう人は多いらしく、私たちがああだこうだとやっているときにも南米だかアフリカだかの親子がやってきて、コリッシモを購入。送りたいものの重さをはかっては、「これは大丈夫」「これはだめ」というのをいろいろ試していた。なんとなく一緒に繰り返しやっていたせいか、仲間意識が生まれて、少し会話なんかも。「フランスは荷物の発送代が高い!」って文句を言ってたのだけど、日本に比べたら安いと思う…。
 郵便局も出るときも彼らと一緒だったので、「頑張ってね」と声をかけて別れた(彼らは箱をホテル?に持って帰って、これから詰めるといってた)。



■ セーヌ川クルーズ?

 コリッシモが送り終えたら、スーツケースの荷物の詰め直しをささっと済ませて、ホテルをチェックアウト。夕方まで荷物を預かってもらう。
 ホテルからセーヌ川まではすぐ近く。船もすぐ近くから出るので、乗り場に向かう。セーヌ川クルーズといっても、クルージング用の船に乗るのではなく、バトビュスという、セーヌ川のバス船(バト=船、ビュス=バス)で移動することにしたのだ。チケットは1日券で、今日一日何度乗ってもいい。
 レ・アルからバトビュスに乗り、セーヌ川からの景色を眺める。セーヌ川沿いの街並みは見慣れたものが多いけど、やっぱり雰囲気が変わる。 セーヌ川から見たルーブルやオルセー。そして、エッフェル塔。楽しい。すっかりブルージュのクルーズからクルージングにはまってしまった。

 シャンゼリゼ通りに一番近い停留所でバトビュスを降りて、シャンゼリゼ通りに向かう。途中、キャロンという香水の老舗を覗くが、あまりの高級感に手が出せず、すぐ出てしまった。
 シャンゼリゼ通りの目的地はラデュレ。お昼ご飯にはまだ早いので、お茶だけ…ということで、ケーキを食べる。 私はイチゴのタルトを頼んだのだけど、これが本当においしくて幸せ。頬が落ちるかと思うくらいおいしい。また食べたい。でも、次行くときは違うケーキも食べてみたい。どうしよう。
 お店に入ったところにケーキが陳列してあるんだけど、それを見てもおいしそうだった。

 お店を出たら、またレペットに寄って、友人が鞄を追加購入。そこからメトロに乗って、エッフェル塔に。
 写真を撮った後、近づいて、列に並ぶ。エッフェル塔に上がるためにはいくつかの上り口があるのだけど、一番空いているところに並んでみたら、そこは階段で上るもののみ。一番行きたい一番上までは上がれないらしい。えぇ〜〜。
 じゃあ、並びなおして、ほかのエレベーターがある上り口に向かう。どこの列も短くなってる。が、チケット売り場の電光掲示板に2ndフロアーまでしか行けないようなことが出ている。なんで??? 近くにいたスタッフに声をかけて、聞いてみると、風が強いから今日は一番上まであがれないんだって! ショック。一番上まであがれなかったら意味ないじゃん…ということで、上にあがることは諦めて、移動することに。

 エッフェル塔近くにもバトビュスの乗り場があって、行ってみると、ちょうどバトビュスが停まっていた。ラッキー♪と思ったら、もう出発しようとしている。「待って!!」声を出しながら走っていくと、乗務員の一人が気が付いてくれて、待ってくれた。ありがとう!! はあはあ。
 ここからずずっと下って(上って?)なんとか植物園の近くまで。本当はもう一つ手前で降りた方が次に行きたいカルチェ・ラタン地区には行きやすいのだけど、あえて、一つ先まで。それはなぜかというと…ノートルダム大聖堂の美しい後姿がセーヌ川から見れるから!! これが見たいために、ここまで乗ってきたのよ。そして、本当に素晴らしかった。川から見るノートルダム大聖堂はかなりいい!!

 ずいぶん東に着すぎてしまったので、長い長い道のりを歩いて戻る。途中、工事とかしてて、埃っぽい。が、その近くにチェックしていた文房具屋さん、トレはあった。
 ここにはふつうに売っている文房具のほかにクリエイターが作っていると思われるものとか、いろんな文房具が置いていてかわいい。「ここで売っている付箋がほしい!」と友達からお土産の要望をもらっていたので、付箋を購入。あと、おしゃれなポストカードも。考えてみたら、友達にこっちからはがきを送るとき、ありきたりな景色のポストカードより、こっちならではのイラストとかグラフィックとか、おしゃれなのとか、変なポストカードが届いた方がうれしいよね。どう?(と、突然、ここで意見を求めてみる)



■ クリュニー中世美術館

 ここからまだまだ西に向かって、次の目的地はクリュニー中世美術館。途中、いろんな文房具屋さんがあって、どこもかわいい文房具とかおしゃれなのがいっぱい売ってて、ちょっと高いけど、かわいいノートを購入した。次の旅行に行くときはこのノートを旅ノートにしよう!
 長い長い距離を歩いてようやくたどり着いたクリュニー中世美術館。なんか、すっごい古い遺跡と中世の建物が融合したような美術館で裏にある古い遺跡はどうやら発掘中っぽい。
 中に入ると、十字軍時代の宗教的なアイテムを中心にいろんなものが展示されていた。一番の目玉はユニコーンのタペストリー。なんだけど、このあたりで見るペースが違う友人と完全にはぐれてしまって、探し回っていたので、ユニコーンのタペストリーの記憶はあまりなく…。ユニコーンのタペストリーの部屋は薄暗くて、彼女はずっとそこにいたんだって。全然気が付かなかった。後半は彼女を探すときに一通りおおよそ見てしまったので、そのあとは私が早く見終え、外でぼんやりとしていた。出てわかったことだけど、私たち、回る順序が逆だったらしい…。

 それにしても、おなかが空いた。お昼ご飯をすっかり食べそこね、そして、歩き続けたため、私のエネルギーはもうほぼ切れ気味。とにかくお腹が空いた。
 友人が出てくるのを待って、シテ島に移動しながら、見つけたパニーニ屋さんでパニーニを購入して食べることに。これがまた失敗で…。パニーニにハズレはないと思っていたのだけど、どうにもこうにもなんか匂いが気になる。なんか、やばい感じがする…結局、4分の1ほどで食べるのをやめて、捨ててしまった。この行動は正解だったと思う。
 ノートルダムの前にやってきたら、まずは定番のゼロ地点へ。友人は前回はゼロ地点見なかったんだって。ということで、見学したら、中に。相変わらず大きなバラ窓が美しい。そして、広い。

 ノートルダムを出たら、今度はセーヌ川を渡って、シャトレ・レ・アル地区に。ここの手芸屋さんも行ってみたかったのだ。ラ・ドログリーという手芸屋さんは布もいっぱいおいているし、ボタンももちろんたくさん置いている。カウンターの向こう側にたくさんのボタンの入った箱が並んでて、そこについている見本を見て選ぶ。スタッフの女性に声をかけて、ボタンを出してもらい、金額を書いた紙を持ってレジに行くと会計をしてくれた。
 続いて、ポンピドゥーセンターの近くにある文具屋さんレクリトワールに。本当に小さな文房具屋さんだけど、かわいいアイテムはいっぱい売っていて素敵なお店。
 今回、手芸屋さんも文房具屋さんも本当素敵で、また見て回りたいって思った!!(もともと、日本でもこういうお店を見て回るのが好き♪)



■ 最後の最後でトラブル発生

 最後に向かったのはサン・ルイ島にあるペルティヨンというアイス屋さん。どのガイドブックにも載っていて、パルフェがとても気になったのだ。
 お店に到着すると、すごい長い列。でも、ここはテイクアウトのアイスを購入するための列みたい。テーブル席はないのかな? 列に並ぶ人をかきわけ、奥に入ってみてもテーブル席がなくて、首を傾げていると、店員さんが「どうしましたか?」と聞いてくれたので「テーブル席はないですか?」と確認すると、隣の入口だった。
 隣のカフェは空いていて、並ぶことなくゆっくりとした席に案内された。いろいろメニューを見て、悩んだけど、やっぱり、初志貫徹! イチゴのパルフェをオーダー。
 出てきたアイスは中にイチゴとバニラのアイスで、その周りをたっぷりの生クリーム。そして、小さなイチゴがいくつものっていた。でかい!! 大丈夫かしら…。心配しながら一口。甘すぎず、おいしい!!
 最初はおいしい、おいしい…といっていたが、さすがに大量の生クリームを消化しきれず…少し生クリームを残してしまった。
 さて、そろそろお会計…と店員さんに会計をお願いすると、トラブル発生!! カードが使えなかった!!
 もうパリも最後。現金はほぼ使いきってしまい、手持ちの現金は少ない。
 がっつりパルフェを食べてしまった私たち。とりあえず、手持ちのユーロを出してみる。それこそ、小さな小さな細かいお金まで。
 友人はまだ少し余裕があったけど、私は全然ないよ!(計算して、最後まで使っちゃってた!) どうしよう…。冷や汗がでる。
 とにかく、ほかにお金がないか、探してみよう…。近くに円を両替できるところはあったかしら…と考えながら、セーフティーケースを取り出してみた。
 もともとお金を入れてたところは昨日抜き出してしまっていたので、やはり残ってない。
 ここはお金入れてないし…とチャックを開けてみると………あった!! それも1万円分くらい!!
 隠しお金を持ってきてたんだった。すっかり忘れていた。全然これがあれば余裕じゃん。安心して、お会計を済ませて、ホテルに。
 しっかし、本当、焦った〜。



■ 帰国

 ペルティヨンを出たら、ホテルに戻り、ロビーで少しだけ荷物の整理をさせてもらった後、駅に向かった。こっち方面に行ったら、駅があるはず…と向かっていくと、地図では分断されていたところが、なんてことはない、高架があるだけで、通り抜けれたため、本当にまっすぐ一本で駅にたどり着いた。到着時はあんなに苦労したのに…。
 エスカレーターを降りていくと、乗り場。それにしても、ホームは混み合っている。大丈夫かしら…。
 心配は当たっていた。
 CDG行きのRER、めちゃ混み。とりあえず、奥の方へはいり、なんとか場所を確保。一駅で北駅に到着して、北駅でいっぱい人がおりてしまったので、まあ、問題はなかったのだけど、混んでいる電車は本当ドキドキする。
 前回は北駅から先、人が乗ってなかったけど、今回はそれなりに人がいた。ちゃんと予定通り、CDG2で降りて、チェックインに。早く荷物を預けてしまいたい! RERの駅から2Eターミナルはそんなに遠くなく、すぐにチェックインをすることができた。荷物を預けようと量りにスーツケースを乗せたらびっくり。15kgジャスト〜!! 友人もそんな感じで、もしコリッシモ送っていなかったら、オーバーしているところだった。セーフ。
 荷物を預けた後は免税手続き。今回はレペットで靴を購入したので、免税があったのだ。窓口に持っていくと、なんか、記入するところを間違えていたようで「ここに名前と住所、パスポート番号を書いて」と説明を受ける。後ろで友人も書いているらしい。そんなに並んでいなかったので、ゆっくりとできてよかった。で、ポストに入れて終了。
 2Eには出国審査前にラデュレのワゴンが出ていて、これが中だったらまカロンを持ち込めるのに…と非常に残念な思い。って、もう、閉店してたけど。ラデュレのバッグとかグッズもかわいいし、今度はその辺のアイテムを購入するのもいいな〜。
 出国審査を済ませたら、のんびり免税ショップを眺め、あとは待合所に座って、ぼーっと飛行機を待つ。やることがない…(早めに到着してるからね)。

 ようやく搭乗開始。帰りの飛行機の中では友人はゆっくり眠っていたみたいだけど、私は気分が悪くなっていた。気持ちが悪いし、お腹も痛い。どうもお腹が壊しているっぽい。もしかして…お昼に食べかけたけどやめたあのパニーニが本当に傷んでたんじゃ。あれしか思い当たらない。そして、少しにしておいたおかげかな。何度かお手洗いに行って、しばらくしたら治った。よかった。食べ物はやっぱりちゃんと選ばないと。
 オランダでチューリップを見るのから始まり、ベルギーにパリ…お花もいっぱい咲いていたし、毎日いいお天気だったし、本当に楽しい旅だった。
 次の旅行はいつかな…。早く旅行に行きたい!!



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