■ 春爛漫♪花咲くヨーロッパ紀行 ■   | 1                  Photo |TOP|HOME|

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アムステルダムへ
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■ 準備

 前回、個人手配旅行でフランスを旅し、すっかり、個人旅行の楽さにはまってしまった私は、昨年、初パリデビューした中学時代の同級生を唆し(?)、再度フランス個人旅行に行くことにした。
 目的は…パリオペラ座でバレエを見ること!!
 彼女と私…休みが取れそうな時期を選んだ結果、5月に決定。『ラ・バヤデール』の公演をやっているらしい。この公演に合わせて渡仏だ!!

 パリオペラ座でバレエを見ることは決めたけど、あと残りの日程を何するか…。前回行けなかったフォンテーヌブローに行くのもいいし、前回同様、一泊二日くらいでちょっと遠出するのもいいな〜と考えていたのだけど…さてと、じゃあ、飛行機をどこのにするか決めるか…と検索をはじめた時に閃いた!! オランダやベルギーに行くのもいいな〜。
 KLMオランダ航空で行くか、エールフランスにするか、はたまたJALにするか…と悩んでいて、KLMオランダ航空なら乗り継ぎの待ち時間にオランダにふらっと立ち寄るのもいいかも…くらいで見ていたのだけど、よくよく調べてみたら、オランダで入国、パリで出国にすることも可能な上、価格も変わらない。もっといえば、CDG空港到着、タリスに乗り継ぎ、ブリュッセルに行くのも価格が変わらないらしい!(タリスの代金も飛行機代に含まれてしまう)それなら、オランダとかベルギーとか行っちゃったほうがお得じゃない!? ということで、結局、オランダもベルギーも行くことになった!! そして、憧れのタリスに乗ることも決定! 楽しみだ。

 さて、準備…荷造りはもちろんだけど、手配関係もいろいろで、飛行機の予約から始まり、タリスの予約、ホテルの予約、オペラ座のチケットの手配…となんとか無事済ませ(オペラ座のチケットは相当厳しかったけど)、あとは出発を待つだけとなった。

 と、ここでトラブル発生。4月の中旬だったかな。アイルランドの火山が活発化し、そのうえ、火山灰・粉じんが東へと流れてるとのことで、軒並みヨーロッパの空港が閉鎖。多くの人がヨーロッパで待機を言われているらしい…。どうする!?
 いろいろ心配したけど、1か月あるわけで…それも、現地に住んでる人たちに聞くと、火山灰とかいっても、毎日晴天が続いているとのこと。きっと火山も落ち着くさ…と決めて、様子を見ることに。結局、出発する頃には一応、騒ぎは落ち着いていた。



1日目:2010年5月15日(土)

■ 出発

 午後の飛行機なので、朝はちょっとゆっくり目。7時に起床し、朝食を食べた後、最後の荷造り&確認。
 8時54分発の電車に乗って、京成線を使って成田空港に。まずは直通オランダに行くのでKLMオランダ航空を使うため、今回は第一ターミナルに向かう。
 11時17分成田空港到着。さっさと荷物を預けてしまい、軽く買い物をすることにした。なんとなく、寒そうな気がして、ユニクロでタイツを追加購入。あとはスタバでお茶してまったり。
 12時30分頃、出国審査へとすすむ。いつも空いているイメージだったが、結構並んでいる。12時50分には搭乗開始の案内が出ていたので、あまりもう時間がないかな…と思っていたが、搭乗時間が遅れ、13時10分頃からになった。ただし、出発はおよそ定刻通り。



■ 成田発アムステルダム行き

 機内では映画を鑑賞。『2012』や『シャーロック・ホームズ』『アバター』など見たかったけど見損ねた映画がラインナップされていて、ラッキー♪ でも『2012』はストーリーをもう忘れた…。
 機内食はお昼はお魚しか選べず。基本的にお肉を希望することが多い私だけど(お魚はちょっと苦手)、おいしくてよかった。それより、パッケージがオランダ仕様でとてもかわいい!
 朝ごはんはパスタとのこと。開けてみたら、ショートパスタ?なんていうんだっけ?リボンの形をしたパスタでこれもおいしい。KLMオランダ航空、いいじゃないか!(食べ物がおいしければ、すべていい気がする)
 ごはんを食べて、映画を見て…ガイドブックも少し開いたりして、気が付けば、もうすぐアムステルダム。あっという間だ。
 飛行機は予定より少し早めにアムステルダム・スキポール空港に到着した。



■ オランダに到着

 荷物を持って、飛行機を出ると、空港と繋ぐ通路からもうオランダらしくチューリップのイラストがお出迎えしてくれた。めっちゃかわいい!!
 預け荷物は入国審査の後、出たすぐのところのターンテーブルに出てくるのかと思ったら、違うところだったようで、結構歩いた先だった。スキポール空港、広い。
 ガラガラと大きな荷物を引きずって、スキポール空港を見学。スキポール空港にはいろんなお店が入っていて、スーパーや日用品、お花屋さんなど、一通り購入することができる。もし、着替えを忘れた…なんてことがあっても安心だ。
 とりあえず、スーパーでお水を購入した後、ふらふらと空港内を見学した。歩いていると、郵便局も発見!! もちろん今回の旅でもハガキを出すつもりの私はさっそく切手を購入した。これで安心だ。その後、ご飯を食べることに。どこで何を食べるか…悩んだ結果、面倒になってバーガーキングでハンバーガーを購入。とりあえず、満足。



■ 私たち、迷子?

 お腹がいっぱいになったら、ホテルへと移動することに。スキポール空港からはアムステルダム中央駅へ電車が出ているので、電車で中央駅まで行って、そこからトラムに乗ることにする。とりあえず、自動販売機で切符を購入し、ホームへ。ちょうど今にも出ようとしている電車がある。行先は!?と見たらAmsterdamの文字。これに乗ろう!!と乗り込んだ。
 スキポール駅からアムステルダム中央駅まではそんなに遠くないはずなので、中まで入らず、ドアの近くのデッキにいることにした。しかし、これ、本当に合ってたのかな? 飛び乗ったので不安になる。デッキにはボックス席がひとつあって、そこに初老の夫婦が座っていた。優しそうな方たちなので、さっそく聞いてみることにした。
「この電車はアムステルダム中央駅に行きますか?」
「えっ?中央駅?行かないよ。これは南駅に行く電車だ」
 ん???南駅…???
「南駅にの後、中央駅に行くんじゃないの?」
「いや、南駅の後、違うところに行くよ」
 英語に自信がない私は、うまく通じてないのかな?とイラストを書いて聞いてみるが、やはり中央駅にはいかないらしい。
「中央駅に行くには戻ったほうがいいですか? それとも南駅から行けますか?」
「戻ってもいいけど…そもそもどこに行きたいの?」
 とても親身になって相談にのってくれる。オランダ人優しい!!
「このホテルに行きたいんです」
 地図を見せながらホテルの名前を言うと
「それなら、南駅で降りて、トラムで行くのが早いよ。5番のトラムに乗って、ここで2番に乗換えるんだ。わかる?」
 なんとなく理解はできるけど…と不安そうにしていたら
「一緒に行ってあげるから大丈夫よ!」
 って。マジで!!?
 結局、一緒に南駅で降りて、トラムの乗り場に。本当はトラムに乗る前に回数券を購入したかったのだけど、南駅はどのお店もシャッターが閉まっていて、買うことはできなさそう。そして、そのままトラムに。
 トラムに乗り込むと、「カバンを見ていてあげるから、チケットを買ってきなさい」と促され、友人と夫婦に荷物を預け、一番前の運転手さんのところに行ってチケットを購入した。一回券。このまま乗換える時も使えるらしい。
 しばらく乗っていると、おじさんが「あと4つ停まったら、降りて、2番のトラムに乗り換えなさい」と教えてくれて、夫婦は降りて行った。最後の最後まで親切で本当に助かった。
 4つ目の停留所で無事降りたら、2番トラムの乗り場へ。20分ほどこないみたいだけど、これに乗れば、もうホテルの近くまでたどり着ける。よかったよかった。
 だんだん薄暗くなる街。人も全然いなかったが、トラムが来るころにはほかにも数人待っていて、トラムに乗り込んだ。最初に乗ったトラムも結構混んでいたが、このトラムもなかなか混んでいる。
 今度はチケットを持っているので安心していたら、やはり運転席のところから放送で呼ばれた。指差されて、きなさいと言っているので、自分たちで間違いない。今度は友人が私の分のチケットも持って、行ってくれた。が、何やらお金を払ってるっぽい? なんで?
 戻ってきた友人に聞いてみたら、「これは使えないって言われて、また買うように言われたんだよね」って。ゾーンを乗り越してるからかな〜? でも、あの夫婦大丈夫って言ってたのに。不思議。
 トラムに乗って、他の人たちの行動を眺めていたら、同じような回数券を持ってる人が降りる時に、乗るときにもあてるピッて音が出る機械にあててから降りていく。もしかして、降りるときにもちゃんとピッてやらないといけなかったのかな? 結局、わからないまま。
 トラムには次に停まる停留所の名前がちゃんと電光掲示されるので、安心。長い名前だったり、2つ名称があったりすると、表示されない時もあるけど、無事、ホテル近くの停留所で降りることができた。意味もなく回数券をピッてならしてから降りてみた。



■ Toro Hotel

 さて、ここから問題だ。
 私たちが泊まるホテルは、アムステルダムの中心街の一番端っこ。ガイドブックについている広域マップにも載るか載らないか…といった場所。とりあえず、Googleマップでアドレスを入れて、出してきたけど…。
 ヨーロッパの住所はわかりやすい。大体、道の名前とあと、番号だ。何々通りの何番地といった感じ。そして、どこに行っても道の名前がどこかしらには出ている。
 とりあえず、Googleマップがここだと押しピンを押してきた場所に向かってみる…が、ホテルらしきものはない。どこだろう? 全然わからない。誰かに聞きたくても住宅地で誰も歩いていない。まだまだ迷子中らしい…。
 家には住所が表示されていて、何番地というのが書いてある。それをたどって行けば、なんとかなるかな…と番地を見ながら移動していく。100m…200m…結構歩いていくと、ちょっと先にホテルのHPにあった写真の建物らしきものを発見した!! お金持ちの邸宅をホテルにしたという小さなホテルなので、遠目ですぐホテルとわかるわけではないけど、あの外観は間違いない!! ようやくホテルに到着だ!!
 ホテルに入ると、フロントにいた男性が笑顔で迎えてくれた。簡単にホテルの説明をしてくれた後、割引クーポンみたいなのとかいろいろ渡され、それも説明してくれる。こちらからも質問すれば、ちゃんと丁寧に回答してくれた。
 こういうホテルにはありがちな小さなエレベーターに乗って最上階に。部屋は最上階のちょっといい部屋(ツインベッド設定がこのレベルしかなかったから)。屋根の傾斜があって、ちょっと天井が低い場所もあるけど、別にいい。窓からの景色もいいし、お風呂場はリフォームした後なので、きれいだしいい感じ。
 二人とも長い移動で疲れたし、早く休むことに。順番にお風呂に入って、ベッドに入る。おやすみなさい。



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