■ 春爛漫♪花咲くヨーロッパ紀行 ■   |       4            Photo |TOP|HOME|

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ベルギー
〜ブリュッセル〜

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■ ブリュッセル到着

 ブリュッセル南駅からホテルまで…タクシーでもよかったのだけど、プレメトロという半地下鉄みたいなメトロが走っていることがわかったので、プレメトロ4番線に乗って移動することにした。
 プレメトロは電車がきてびっくりしたんだけど、朝の通勤ラッシュにも似たようなぎゅうぎゅう詰めっぷり。こんな電車にスーツケースを持って乗り込んで平気なのか!? 他にも大きな荷物を持ってる人もいることだし…と乗り込み、しっかり貴重品の入っているショルダーバッグを抱え込みつつ、スーツケースを支える。こういう時って、どんな人も怪しく見えてしまう。周りにいる家族もスリをするかもしれないし、全然わからない。そして、すっごいきつい…。
 プレメトロに乗っていた時間は10分もなかったと思うけど、もう絶対乗りたくないと思った。混んでる上、緊張もしいられる状態…きつい。そして、降りた後、地上に出た瞬間、自分のホテルがどこにあるか…どの方向に何があるのかつかみづらい。ここはどこ? 落ち着いて道の端に行き、地図を確認する。たぶん…あっち…かな。



■ Novotel Brussels Centre Tour Noire

 ブリュッセルのホテルはプチホテルではなく、大きなシティホテルを予約していた。日本にもあるノボテル系列のホテル。裏には城壁についていたタワーがついていて、写真を見ても素敵だし、いいかな…と。
 きれいなロビーを通り、フロントでチェックインを済ませて、部屋にあがる。とてもきれいなホテルだけど、エレベーターはなかなか不思議なエレベーターで、乗り込んだらルームキー(カード)を所定の場所にピッとやらないと目的のフロアーのボタンが押せないようになっている。セキュリティとしてはいいかもしれないけど、チェックイン時に説明もなかったし、どこにも説明は書いていないので、たぶん、ほとんどの人はわからない。私たちはちょうど乗り込んだところ、ホテルマンが乗っていて、「カードをここにあてて」と教えてもらったので、なんとかなった。後で出かけて帰ってきた後、エレベーターを読んだら、閉じ込められていた人に出会った。カードをピッてやるんだよってやって見せたら、納得していた。彼らはどれくらいエレベーターに閉じ込められていたんだ!?
 部屋に入ると、あまりの広さにびっくり。そして、とても広い!! ダブルベッドがひとつにベッドにもなるソファ。プチホテルにはない広々さだ。が、ダブルベッドがひとつって…。私、ツインを予約したと思うんだけど…やっぱり、ソファベッドが代用品??? ベッドがソファかじゃんけんで決めよう! と言いたいところだったけど、なんか、友人の雰囲気がそういう感じじゃなく、言い出せず…私、ソファベッドでいいよ…とベッドを譲った。ま、ソファも寝心地はいいから、まあいっか。
 荷物をささっと置いて、さあ、ブリュッセル観光に出発だ!



■ グラン・プラス

 ブリュッセルの中央広場グラン・プラス。ギルドハウス(同業者組合会館)という中世の建物がぐるりと囲む豪華な広場である。もちろん世界遺産。隔夏ごとには広場いっぱいに花が敷き詰められ、花で模様をを作るフラワーカーペットのイベントもあるらしく、その時期は一段と華やかで美しい広場になる(行ってみたい)。 私たちのホテルはこのグラン・プラスからほど近い場所で歩いて5分ちょいくらい。ささっと歩いて向かった。
 グラン・プラスに立ち入ると「すごい!」の一言に尽きる。私たちのホテルがある側から入るとまず目につくのは高い塔を持つゴシック様式の派手な装飾をもつ市庁舎。お城みたいで、とても美しい。というか、これが市庁舎ってありえない。
 市庁舎と向かい合うようにあるのが王の家。もともとパン市場として親しまれた建物らしいが、その後、石造に代わり、行政庁がおかれ、王の家と呼ばれるようになったらしい。ネオゴシック様式の建物。
 そのほかにも素晴らしい建物が並ぶ。このギルドハウス…入り口だったり、屋上だったりになんのギルドかを表すシンボルを掲げており、白鳥や星、黄金の木などがある。
 広場をふらふらと歩きながら、写真を撮ってもらっていたら、ちょうど通過していたたぶんドイツ系(じゃないかと勝手に推測)の団体ツアーの一人のおじいさんが私の横に立って一緒に撮影。おじいさんに車いすを押されていたおばあさんは団体の流れから外れておろおろしているが、おじいさんお構いなしにめっちゃ笑顔でこっちまで楽しくなってしまった。



■ スイーツ巡り

 ベルギーといえば、ワッフル! ということで、グランプラス近くにある<ダンドワ>という歴史あるお店に行ってワッフルを食べることにした。お店に入ると一階はテイクアウト用のお菓子があり、カフェは二階にあるというので、階段をあがって、カフェへ。ガラガラの店内。ということで、一番奥にあった窓際の席に座った。窓からは市庁舎の塔が少し見える。
 さっそくワッフルを頼みたいが、メニューを見てもよくわからない。どれを頼めば何がくるのか…。ちなみにベルギーの公用語は北側はオランダ語で南側はフランス語。ブリュッセルは北側にあるが、基本的にフランス語圏なので、メニューはフランス語で書かれていた。よくわからないので、ガイドブックのワッフルの写真を見せて、これが食べたい!と注文してみた。出てきたのは合ってるけど…日本でも食べることができるリエージュ風ワッフルにアイスとメイプルシロップがかかっているもの。私が食べたかったベルギーワッフルじゃなかった。残念。でもとてもおいしい。
 一息ついたら、続いて小便小僧に会いに行く。行く途中、壁に漫画タンタンの絵が描いてあるビルがある。ベルギーはコミック発祥の地だそうで、あちこちにこうした漫画が描かれているらしい。私が出会ったのはこのタンタンだけ。
 タンタンの絵からすぐ近く…ごちゃごちゃした中にさりげなく小便小僧くんはいた。柵に囲われた中にポツンと立っている。そして、確かに小さい。50cmくらい? 由来は有名な話なので、今更だが、昔侵略者が城壁を爆破しようと爆弾をしかけた。その爆弾の導火線をジュリアン少年が小便をかけて火を消し、街を救ったということで作られた…らしい。が、他にも説はあるので、本当かどうかはわからない。ちなみに小便小僧…ジュリアンくんはずっと水を放出しているのだけど、ビールのイベントの時にはビールを放出したりするらしく、そのビールがふるまわれるんだとか…。それも微妙。
 ジュリアンくんの横を抜けて、向かうはサブロン広場。スイーツのお店がいくつか集まっている広場だ。ちょっと道に迷いつつ、突き進んだら到着!! まず、最初に目についた<ピエール・マルコリーニ>に入ってみる。一階はチョコが箱に入ったものが売っている。ばら売りはないんだろうか? と見ていると、あやしげな階段を発見。そのまま上がってみると、二階はチョコのばら売りを行っていた。値段を見てみると、結構お買い得。なんか、箱を選んで、そこに入るだけ入れてもらえて24.39ユーロ。3000円弱。たぶん、日本で買えば5000円以上しそうよ。これでチョコをまとめ買いすれば、会社の同僚へのお土産にぴったりなので、さっそく箱買いすることに。一つ一つおいしそうなかわいいチョコを選んで箱に入れてもらっていく。好きなチョコを好きなだけいれられるから、とてもいい感じ! 店員さんもとても優しくて、丁寧に対応してくれた。お客さんも他にほとんどいないし、ここでのお買い物はよかった。
 続いて、<ノイハウス>に。なんかすっごい混んでる。食べたいな…と思うチョコを3,4個選んで、順番を待ち、お店の人に袋にチョコを入れてもらう。気軽に1粒2粒とかでチョコが買えるのもいいな〜。
 さて、サブロン広場のメイン!! <ヴィタメール>でケーキ♪ とウキウキしながらヴィタメールのお店に…。が……シャッターが閉まってる。なぜ。閉店時間までまだあるのに。定休日じゃないのに。なぜ…。一番楽しみにしてたのに〜!! ヴィタメールはサブロン広場しかないからわざわざきたのに〜〜!! 残念に思いつつも、閉まっていたんだから仕方がない。グランプラスに戻ることにした。



■ グラン・プラス2

 グラン・プラスに戻ってきた私たち。とりあえず、どうしようか…気になるレース屋さんのディスプレイを眺めて、その隣にあった<ゴディバ>に入ってみた。フルーツにチョコがかかっているおいしそうなディスプレイに心惹かれる。が、お店に入るといまいちそのフルーツチョコがわからない。わからないけど、板チョコがいっぱい売っているんで、父親用のチョコに…と板チョコを購入。ついでに、おいしそうなチョコを1粒買っていこうかな…と店員さんに1粒だけどいいか聞いたら、サービスといってくれた。いいの??? 非常におおらか。そのうえ、板チョコを購入したら「おまけね」とカカオ濃度が高い小さな板チョコもくれた。サービスよすぎ。ちなみに「おまけ」とか日本語喋ってた。フルーツチョコはどうやらチョコフォンデュみたいなのをやっているらしくて、結構高かったので、スルー。
 ゴディバを出たら「そういえば、幸福の像を触りに行きたい」と友人が言うので、その幸福の像とやらに会いに行くことにした。そういえば、ガイドブックで見た気もする…。
 グラン・プラスの南の通りすぐのところにその像はいた。セルクラークスさんの像だそうで、この像の右手に触ると幸せになれるんだとか。触られ過ぎてピカピカになっている。一緒に上についている天使も触られているのか、天使さんもピカピカ。
 たっぷり触って、幸せもくるだろう…ということで、さて、どうするか…とグラン・プラスに戻ると、よくわからないが女性に声をかけられた。「今、私たちはゲームをやっている。声をかけて一緒に写真を撮ってほしい。あやしいものではない」一生懸命説明してくれるが、よくわからない。とにかく一緒に来て写真を撮ってほしいというので、ついていくと、5,6人の男女がおり、彼らと一緒に手をあげて写真を撮ってほしいらしい。よくわからないけど、写真だけなら…と手をあげて写真を撮り、別れた。よくわからない。
 ブリュッセルはアールヌーボーも有名な場所らしくて、アールヌーボー博物館もあるという。残念ながら定休日なので行くことはできないが、アールヌーボーを感じられる場所ということで、近くのギャルリー・サンチュベールに行くことにした。グラン・プラスからすぐ近く。屋根は細かく梁がわたされており、美しいラインを見せてるし、彫刻もあったりととても素敵。彫刻が飾ってあるピンクの壁とかもう色も秀逸!女の子好みのかわいらしさだ。お店はあまり興味がなくて見てないけど、素敵なパサージュだな〜。
 ギャルリー・サンチュベールを出たら、レストラン…大衆食堂…観光客向けぼったくりレストラン街を抜けてスーパーに行くことにした。 お土産にいいお菓子やお水などを買い込んで、またグラン・プラスに戻ってみたら、また女性に声をかけられた。話している内容がさっき一緒に写真を撮った女性の話と同じ。ゲームをやっていて、写真を撮ってほしいと。それって…。私たち、ちょっと前に違う女性にそういわれて一緒に写真を撮ってるから…と断ろうとしたのだけど、どうしてもお願い!! と言われ、仕方なく、ついていったら、やはり同じメンバーが待っていた。お互い顔を合わせて苦笑。私たちでいいの?と聞いたら、問題ないというので、一緒に撮影。今回は私のカメラでも撮ってもらった。なんか、よくわからないけど、楽しそうだし、いい思い出。
 グラン・プラスに戻ってきた理由はご飯を食べるため。せっかくなので、ギルドハウスだった建物でグラン・プラスを眺めながら食べたいな…と思い、<ラ・ローズ・ブランシェ>というグランプラスの隅にあるレストランに入った。ここのレストランの入り口には金のローズ、そして、中に入ると天井に白いローズの彫刻がある。この白いローズの彫刻がお店の名前の由来らしい。私たちは二階席の窓際の席に案内された。20時半だけど、まだわりと空いていて、窓際に座れてよかった。
 飲み物はせっかくなのでベルギービールを頼もう!と思って、メニューを見ていたのだけど、どれがいいかよくわからない。店員さんにおすすめを聞いて頼んだら…ラガービールだった〜。ラガービールは日本でも飲める…。そして、ラガービールは苦手。残念だ。 が、仕方ないので、ちびちびと飲みつつ、おすすめメニューらしいミートボールと、そして、友人が食べたいといったヤギのチーズのサラダを注文。私、チーズが実はあまり得意ではないので、まあ、友達が食べるなら…と思ったんだけど、友達も半分もとらずに「あとあげる」って。ええ〜〜〜〜!! 私は食べられないよ。ま、それは残すとして、ミートボールはおいしくいただいた。
 のんびり暗くなるのを待ちつつ、食事をしていると、広場に中世ヨーロッパっぽい衣装を着た親子を発見! すご〜い。素敵。ああいうサービスをやっているお店があるんだろうか…(京都の舞妓の恰好や着物を着て歩けるように)。それとも自前か!? ああいうサービスがあるなら、絶対私ならやっちゃう。絶対あの恰好で写真を撮ったら素敵だもん。
 21時半を過ぎたあたりからようやく暗くなってきた。日が長い。グラン・プラスを囲む建物もライトアップが始まった。22時くらいまでレストランでのんびりして、外に出た。昼間とは全く違った表情を見せてくれる。すごい!! 昼もいいけど、夜もいい!! グラン・プラスは夜見ないとダメだよ!!
 写真をあちこちで撮影していたら、白人の男性に声をかけられた。「そのカメラはPENかい?」オリンパスのPENってそんなに有名なんだ!?「そうです」「使いやすい?」「使いやすいですよ!」とカメラ談義。どうやらカメラ好きな方だったみたい。
 最高に感動しつつ、ホテルに戻り、1時に就寝。明日も朝早いよ。




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